風待草の研究日記

中村梅之助主演『遠山の金さん捕物帳』を研究中!

文三親分の涙

いつも金さんに居丈高に振る舞う文三親分。そんな文三親分の意外な一面が見られる話がありました。


第53話「仕掛花火に泣く女」(1971.7.11放送)
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芝居小屋の奈落で悪人と火事の中、立ち回りを演じる金さん。

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しかし、倒れてきた物の下敷きになってしまいます。


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何とか奈落から逃げ出せた要町の文三親分。

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「金公!どうした?金公、金公!大丈夫か?」
奈落に居る金さんを大声で呼びますが金さんは上がって来ません。


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あンとき俺は、お前を助けられたんだ。
それを俺は火を見て怖じ気づき、逃げ出したんだ。


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俺は卑怯者だ、大馬鹿者だ。
許してくれぇ、勘弁してくれぇ。
俺を責めないでくれ。いくら泣いたって金の字は戻りゃしねぇんだ。


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泣くんじゃねぇったら、あぁぁぁ~わぁぁぁ~


文三親分、案外、良いところがあるんですね。