風待草の研究日記

中村梅之助主演『遠山の金さん捕物帳』を研究中!

小道具

耳かき

江戸時代、かんざしが耳かきの機能を持ったものがありました。 遠山の金さん捕物帳でも、そのかんざしを見ることができます。 第36話「寝返った女」(1971.3.14放送) 妾に耳かきをしてもらう旦那 耳かきを終えてかんざしを挿し戻します。 このかんざしで耳…

貼紙

江戸市中のシーンでよく見かける壁の貼紙。 様々な貼紙を集めてみました。 古着第28話「亭主を追う女」(1971.1.17放送) 手相第51話「白洲で抱かれた女」(1971.6.27放送) 足袋第138話「天井天下に命を張った男」(1973.2.25放送) お面第163話「幼なじみ…

人相書(難易度 高)

時代劇の捕物帳でよく出てくる人相書。 本当にこれで目的の人物を探し出せるか、挑戦してみましょう。【問題】次の3枚の人相書はだれでしょう。第53話「仕掛花火に泣く女」(1971.7.11放送) 第53話「仕掛花火に泣く女」(1971.7.11放送) 第78話「赤ちゃん…

みんなで美味しく食べたもの(其の三)

遠山の金さん捕物帳で登場人物が食べた甘味、まだまだあります。【過去記事】 みんなで美味しく食べたもの(其の二) - 風待草の研究日記 飴第16話「それを知った女」(1970.10.25放送) あぶり餅 第21話「女で出世する男」(1970.11.29放送) 第110話「あの…

使い回し(其の二)

小道具の使い回し、第二弾! あちこちで見かけた使い回しをまとめてみました。 書第67話「世にも気楽な男」(1971.10.17放送) 和尚の部屋にあった書と同じものが本堂にも。 暖簾第74話「江戸をかっ払う男」(1971.12.5放送) 第76話「似顔絵の男」(1971.12…

使い回し

衣装や小道具の使い回しについて、今回は座布団に注目しました。 第55話「血まみれの女」(1971.7.25放送) 長屋の町人の家 第113話「亭主に狙われた女」(1972.9.3放送) 呉服問屋の客間 第116話「坊主が惚れた女」(1972.9.24放送) 両国の水茶屋 第113話…

甘酒

寒くなると飲みたくなる甘酒。 遠山の金さん捕物帳でも甘酒を飲んでいる場面があります。第88話「月夜に浮かぶ男」(1972.3.12放送) 今村民路(現在の藤川矢之輔)演じる虎さんが寒い中、温かそうに飲んでいます。 第146話「毒で出世する男」(1973.4.22放…

手紙

時代劇ならではの楽しみひとつに毛筆の手紙があります。第16話「それを知った女」(1970.10.25放送) 第23話「仁王と呼ばれた男」(1970.12.13放送) 第28話「亭主を追う女」(1971.1.17放送) 第90話「涙を見せなかった女」(1972.3.26放送) 第116話「坊主…

人相書

時代劇の捕物帳には欠かせない人相書。 遠山の金さん捕物帳で登場した人物の人相書について、本当に似ているか検証してみました。 第28話「亭主を追う女」(1971.1.17放送) 第28話「亭主を追う女」(1971.1.17放送) 第98話「奉行を子分にした男」(1972.5.…

みんなで美味しく食べたもの(其の二)

遠山の金さん捕物帳で登場人物が食べたもの、今回は料理についてまとめました。【過去記事】 みんなで美味しく食べたもの - 風待草の研究日記 湯豆腐第40話「三度笠の男」(1971.4.11放送) お寿司第83話「虎に化けた男」(1972.2.6放送) うなぎ第124話「水…

現在の…

第25話「幽霊に好かれた男」(1970.12.27放送) 柳沢真一が演じる文三親分の長屋の部屋。 壁に春画が貼ってあります。壁に貼られた春画…今で言ったらグラビアアイドルのポスターといったところでしょうか。 第105話「幽霊を化かした男」(1972.7.9放送) 「…

みんなで美味しく食べたもの

遠山の金さん捕物帳で登場人物が食べたもの、今回は甘味についてまとめました。 紅白まんじゅう第11話「若様を消す女」(1970.9.20放送) 三色団子第40話「三度笠の男」(1971.4.11放送) ふかし芋第124話「水もしたたる男」(1972.11.19放送) 豆第155話「…

鳥籠

第87話「首を狙った男」(1972.3.5放送) 立派な鳥籠ですね。 さて、この鳥を飼っているのは… お奉行様の金さんでした! 与力の高崎靖之進と何やら話ながら、餌を与えています。 でもお奉行様は金さんになって留守が多いですよね。 普段は誰が世話をしている…

紫房

第82話「江戸中の米を食った男」(1972.1.30放送) 喧嘩を聞き付けてやって来た同心。 なんと紫房の十手を持っています! 紫房の十手を持つのは与力です。第115話「殺しを頼まれた男」(1972.9.17放送) 北町奉行所 与力 高崎靖之進 同心は朱房の十手です。…

素晴らしいエンディング(其の二)

これまた素晴らしいエンディングがありました。 瓦版がテーマになった話のエンディングです。第103話「噂を売る男」(1972.6.25放送) すべて瓦版のエンディングです。 美術さんの技が光っていますね。 素晴らしい!

北町奉行所の太鼓

お奉行がお白洲に登場するシーン。ドンドンドンドン…と太鼓の音が響き、 「北町奉行、遠山左衛門尉様、ご出座~」 の声とともに奉行姿の金さんが開かれた襖から登場します。第102話「狼と呼ばれた女」(1972.6.18放送) こちらが通常の太鼓と撥。 ところが、…

抜け荷の品ですか?

廻船問屋の大黒屋の一室にて。第106話「女房と二度別れた男」(1972.7.16放送) 拡大してみましょう。 パイナップルがあります。 金さんのモデルとなった遠山左衛門尉影元は1793~1855年の人物で、遠山の金さん捕物帳では金さんの年齢は30歳前後の設定です。…

何個食べましたか?

金さんから差し入れられた、たい焼きを食べながら取り調べをする文三親分。 第155話「わが子を追いつめる男」(1973.6.24放送) 続きのシーンなのですが、1枚目と3枚目の写真のたい焼きが違うものになっています。拡大してみましょう。違いますね。文三親分…

文字が違う

金さんが旗本屋敷に乗り込んで、偽物の上意を使って啖呵を切るシーン。 「上意」の文字に注目!第62話「蝉しぐれの女」(1971.9.12放送) 後日、この偽物に餌を包んで神社で鳩に餌をやる金さん。 同じもののなのですが、シーンによって文字が異なっています。…

旗本屋敷の座布団

旗本の跡取り息子の婚礼の席。第62話「蝉しぐれの女」(1971.9.12放送) 手前にあるのはおそらく家紋入りの座布団(の設定)ですね。 あれ? すべて家紋入りの座布団ではなかったのですか?いやいや、旗本ですよ。 跡取り息子の婚礼の席ですよ。 すべて家紋…

似顔絵(其の二)

金さんが人殺しの下手人に間違えられたときの目撃者の絵師が描いた金さんの似顔絵。第28話「亭主を追う女」(1971.1.17放送) そして金さんはこちら。第28話「亭主を追う女」(1971.1.17放送) 結構、似てる!www.kazemachigusa12.com

たい焼き

文三親分が番屋で取り調べ中、金さんがたい焼きの差し入れを持って来ます。第155話「わが子を追いつめる男」(1973.6.24放送) 実は、江戸時代にたい焼きはありません。 明治42年創業の浪花家総本店の初代 神戸清次郎によって作られました。時代考証、おかし…

おはじき

おはじきで遊ぶ少女。 おはじきをよく見てください。第90話「涙を見せなかった女」(1972.3.26放送) プラスチック製のおはじき! おはじきは奈良時代に中国から入ってきた遊びで、当時は小石を使って遊んでいたそうです。 女の子の遊びとして主流になってき…

掛軸

第90話「涙を見せなかった女」(1972.3.26放送) 深川の舟宿川北屋 第137話「匂い袋の女」(1973.2.18放送) 北町奉行所 少々見にくいですが、同じ掛軸ですね。 志節(しせつ)主義や考えなどを固く守る意志。 (三省堂 大辞林より) なんとなく、舟宿には合…

よねまんじゅう

江戸の茶店に『よねまんじゅう』の旗。第160話「畳の上では死ねない男」(1973.7.29放送) よねまんじゅうは、『お江戸日本橋』の歌にも出てくる程の名物。 六郷あたりで川崎の まんねんや 鶴と亀との米まんじゆう こちや 神奈川いそいで保土ヶ谷へ そう、歌…

花の色は

死体を埋めた場所。 金さんが「落ちた朝顔の花に土がかかっていて、おかしい」と気付きます。 第57話「幻におどる男」(1971.8.8放送) 1枚目と2枚目の写真は同じ花。中心が白くなっているピンクの朝顔。 しかし、アップになった3枚目の花は中心まで濃いピン…

傷んでいませんか?

第110話「あの世から招く女」(1972.8.13放送) ロケ地:京都 今宮神社佐藤餓次郎さん演じる安三がつまみ食いしようとしたあぶり餅。あぶり餅は京都 今宮神社の参道の名物ですね。 金さんは江戸の北町奉行。 すると、このあぶり餅は京都からのお取り寄せです…

お決まりの例の物

時代劇といえば、コレ! 第20話「岡場所の女」(1970.11.22放送) こんな菓子折、もらってみたいっ!先日、ネットで『悪代官セット』なるものを発見し、欲しくて仕方ない風待草です。 慶長小判二十五両包金 悪代官セット【二包】【代引き手数料無料】【送料…

懐かしい!

時代劇でよく出てくる悪事、抜け荷。 遠山の金さん捕物帳にも何度か出てきます。 第88話「月夜に浮かぶ男」(1972.3.12放送)毒の強い薬を南蛮渡来の妙薬と称し、売りさばく。 飲むと一度目はよく効くが、二度目は心の蔵が弱って死んでしまうというもの。 昔…

平打ちかんざし

第60話「わらべ唄に狂う女」(1971.8.29放送)米問屋の奥州屋に押込みが入り、夫婦は殺害。娘も襲われます。 娘さんのかんざしに注目! 最初は赤い平打ちかんざし(右後ろ)を挿していますが、3枚目の写真では白に変わっています!なぜだ~!注)この後も小…