遠山の金さん捕物帳には歌舞伎役者の役が登場しますが、その女形の髷に注目してみました。
第47話「遠眼鏡で見た女」(1971.5.30放送)
女形は普段はこんな風に野郎帽子(紫帽子とも言う)をつけています。
この野郎帽子は、前髪を落としている成人男性が、剃った月代を隠して女装するためのものです。
殺しの犯人の女形、お白洲の場面ではこんな髷で登場しました。前髪は落としたようですね。
この髷での登場は、遠山の金さん捕物帳ではこのお白洲の場面だけです。
なかなか見られない、珍しい髷ですよ!
遠山の金さん捕物帳にはもう一人、女形が登場しています。
第52話「お岩に化けた男」(1971.7.4放送)
普段から女形の髷の特徴の紫帽子をつけています。
お白洲ではこの野郎帽子を外しています。
前髪を落としていない女形の髷も、この場面のみ。
他の時代劇でも、女形の髷はあまり多くは見かけませんね。
珍しい髷に興味津々の風待草でした。