遠山の金さん捕物帳の最大の見せ場は、何と言ってもお白洲でお奉行姿の金さんが桜吹雪を見せる場面です。
桜吹雪の見せ方は、お白洲によって少しずつ異なるのですが、大きく3つの型に分けられます。
今回はこの基本の3つの型を紹介します。
初期
第20話「岡場所の女」(1970.11.22放送)
立ち上がると同時に右腕を袖から抜き、前へ進み長袴の裾を前へ垂らし、着物を脱いで桜吹雪を見せます。
腕を高く挙げて着物を脱ぐ、派手な動きが特徴です。
中期
第51話「白洲で抱かれた女」(1971.6.27放送)
腕を袖から抜き、着物の前を開いてから立ち上がり、長袴の裾を前へ垂らし、桜吹雪を見せます。
長袴を前へ垂らした後すぐに片袖を脱ぐため、大きな動きが続き、華やかさあるのが特徴です。
後期
第110話「あの世から招く女」(1972.8.13放送)
立ちあがり前へ進み出て、しゃがみこんで長袴の裾を前へ垂らします。右腕を袖から抜き、着物を脱ぎ桜吹雪を見せます。
着物を脱ぐ前に、袂が広がって見えるように後ろへひるがえすのが特徴です。
お白洲での桜吹雪、この最大の見せ場をいかに見せるか、中村梅之助の技が光っていますね!