金さんは北町奉行であるため、裁くことができるのは町人のみ。旗本は町奉行所では裁けず、町奉行の配下の者は屋敷に踏み込むこともできません。
ちなみに、寺社関係も寺社奉行が担当ですので、こちらも手が出せません。
しかし、悪事を働くのは町人のみではありません。
遠山の金さん捕物帳でも、かなりの悪人旗本が登場します。
そこで登場するのがこちらの書状。
上意
第62話「蝉しぐれの女」(1971.9.12放送)
「頭が高い!」
上意書は将軍の命令です。これに逆らえる者は居ませんね。
達
第77話「人形にされた女」(1971.12.26放送)
「大目付役様からのお達しだ!」
下
第81話「花嫁人形の女」(1971.1.23放送)
胸元に「下」の書状
下文(くだしぶみ)は、上位の機関や役職から下位への命令文書です。
許
第122話「禁じられた恋の女」(1972.11.5放送)
第141話「孔子を裏切った男」(1973.3.18放送)
「大学頭様よりの要請を受けまかりこした北町奉行所の者だ。神妙にいたせ。」
第142話「七万石を拾った男」(1973.3.25放送)
裁許状(さいきょじょう)も登場しています。
さすがの旗本もこれには逆らえません。
ちなみに1枚目の写真、「上意」の書状は金さんのはったりです。効果は絶大でした。