初期の頃は、絵師さんが4時間かけて描いていた金さんの遠山桜。
時間短縮のために、徐々にデザインが変更されていきます。
第1話「待てなかった女」(1970.7.12放送)
第10話「最後に笑った男」(1970.9.13放送)
基本のデザインは変わりませんが、絵柄が省略されます。
明らかにデザインが変わったのがこちら。
第23話「仁王と呼ばれた男」(1970.12.13放送)
デザインは変更されていますが、絵柄は非常に細かく、手が込んでいます。
しかし、このデザインもわずかな省略版がありました。
第40話「三度笠の男」(1971.4.11放送)
背中の絵柄は同じですが、胸元の絵柄がわずかに異なります。
さすがに絵柄が細かく、描くのに時間がかかるのか、さらにデザインが変更されます。
この頃から明らかに絵柄の省略がみられ、大柄な絵柄となります。
第59話「次郎長を振った女」(1971.8.22放送)
第90話「涙を見せなかった女」(1972.3.26放送)
しばらくはこの2つの絵柄が続きます。
この2つのデザインとなってからは途中でどちらかに変更されるわけではなく、交互に絵柄を使っているようです。
実際、59話と90話ではデザインが異なりますが、123話では59話のデザインに戻っています。
第123話「大安吉日に裁かれた女」(1972.11.12)
放送終了間近ではここまでデザインが変更されました。
第157話「顔のつぶれた男」(1973.7.8放送)
最後にはここまで省略。
さすがにここまで大柄の絵柄になってしまうと芸術性が失われてしまって残念です。
すっかりスターになった中村梅之助のスケジュールを押さえるのが大変だったようです。前進座の舞台でも主役を演じるようになっていたので、相当、忙しかったのでしょうね。