風待草の研究日記

中村梅之助主演『遠山の金さん捕物帳』を研究中!

不自然な配膳

第103話「噂を売る男」(1972.6.25放送) 料亭の座敷に女中が料理を運んで来て、 その酒に何やら混入している天利屋の若旦那。 そこへやって来た水島屋の旦那に酒を勧める。普通、客が来てから料理を運びますよね。 客が来る前に料理を運んで来るというのは…

日光東照宮御改築

遠山の金さん捕物帳に度々、出てくる日光東照宮御改築。 その裏でこんなことが…。 第49話「刺青を売る女」(1971.6.13放送) 小普請奉行およひ南町奉行との不正により、改築工事を材木問屋の相模屋が落札。 第138話「天井天下に命を張った男」(1973.2.25放…

傷の消毒

第23話「仁王と呼ばれた男」(1970.12.13放送) 刀傷を負った男が担ぎ込まれてきたとき、傷の手当てに持ってきたのは焼酎 傷に焼酎を吹き付けています。 …絶対に逆効果ですよ。アルコール濃度の高い蒸留酒で消毒と考えてのことでしょうが、焼酎程度のアルコ…

本職のエキストラ(其の二)

第160話「畳の上では死ねない男」(1973.7.29放送) 畳を張る畳職人。鮮やかな手付きで畳を張っています。本職の畳職人が出演していますね。 手元だけ出演というのはよくありますが、役として出演しているのは珍しいのではないでしょうか。

文三親分の満身創痍

柳沢真一演じる文三親分。 おっちょこちょいで、捕物でよく怪我をします。第42話「追いつめられた男」(1971.4.25放送) 酔っ払って夜道を歩いているところへ悪人が走り込んで来て、ぶつかられて転倒。 第76話「似顔絵の男」(1971.12.19放送) 悪人に捕まっ…

金さんの潜入調査

金さんは変装して悪人の元に潜入し、悪事を暴くという調査方法をとっていますが、こんなことまでしていました。 第43話「駆落ちした女」(1971.5.2放送) 酒を受け取った金さん 懐から何やら取り出し 酒に混入 見張り役の悪人に酒を振る舞います。 皆が薬で…

市中引廻の上

北町奉行所のお白洲で、よく聞くこの言葉。 「市中引廻の上、打首、獄門!」市中引廻とはこれです。第49話「刺青を売る女」(1971.6.13放送) 遠山の金さん捕物帳でこの市中引廻の場面はこれのみです。特にこの回の撮影には馬も使っているので、より撮影に手…

女形の髷

遠山の金さん捕物帳には歌舞伎役者の役が登場しますが、その女形の髷に注目してみました。 第47話「遠眼鏡で見た女」(1971.5.30放送) 女形は普段はこんな風に野郎帽子(紫帽子とも言う)をつけています。 この野郎帽子は、前髪を落としている成人男性が、…

大店の旦那の草履

第49話「刺青を売る女」(1971.6.13放送) 材木問屋 相模屋の主人の草履が揃えられて置かれていません。 なんてこと!日光東照宮御改築工事を請け負う程の大店の主人の草履なのに。 この後、ゆすりに来た遊び人に草履を履いて近づく場面があるので、きっと何…

蝋燭

遠山の金さん捕物帳でよく見かける賭場の場面。 第49話「刺青を売る女」(1971.6.13放送) こちらの賭場、なんと蝋燭を使っています。 江戸時代、蝋燭は高価な物で、比較的裕福な武士や商人が使用しており、庶民は、魚油や菜種油を燃料とする行灯を使ってい…

金さんの投げ文

第49話「刺青を売る女」(1971.6.13放送) 悪事に加担する南町奉行の与力の頭をかすめた物は… 文の結び付けられた鎌 開いてみると なんと金さんの文でした。金さん、相手が悪人とはいえ、いくらなんでも鎌を投げつけるのは危ないですよ! 第一、悪事を暴くた…

鏡開き

日光東照宮御改築の工事を落札した相模屋の鏡開き。第49話「刺青を売る女」(1971.6.13放送) やり過ぎ、やり過ぎ! めちゃくちゃお酒が溢れてますよ!不正で落札した工事、もう、感覚がおかしくなっているのかな?

【番外編】与力の末路

奉行所の与力の悲しい末路を見ました。 銭形平次(大川橋蔵 版) 第1話「おぼろ月夜の女」(1966.5.4放送) 銭形平次の上司、奉行所 与力 笹野新三郎 銭形平次とともに悪に立ち向かっていた人だったのに、その5年後には… 遠山の金さん捕物帳 第51話「白洲で…

提灯

提灯といえば球形や楕円形のものが一般的ですが、こんなものもありました。 第2話「吹矢場にいた女」(1970.7.19放送) 瓢箪の形のものなんて珍しいですね。

ツッコミどころ満載(其の十九)

まだまだあります、ツッコミどころ。 第73話「かどわかした男」(1971.11.28放送) 子どもが噛みついたのは二の腕なのに、何故か手首を庇っています。 おかしいですね、痛いところが違いますよ! 第162話「緋桜が惚れた男」(1973.8.12放送) 下手人の影と後…

代官所

時代劇の悪役として登場する悪代官。遠山の金さん捕物帳でも、もちろん登場しています。 さて、この悪代官の勤める代官所を見てみましょう。 澤辺代官所第40話「三度笠の男」(1971.4.11放送) 勝浦代官所第61話「母と名のれない女」(1971.9.5放送) どちら…

時代劇のオープンロケの町並みには多くのお店があります。 遠山の金さん捕物帳に出てきたお店を集めました。 瓦版の版元第103話「噂を売る男」(1972.6.25放送) 駕籠屋第13話「白洲で殺された男」(1970.10.4放送) 口入業第97話「福を拾った男」(1972.5.1…

文三親分の災難

遠山の金さん捕物帳に登場する南町奉行所配下の岡引、要町の文三親分。 いつも居酒屋平八では居丈高に振る舞っていますが、岡引としての能力は…。 第51話「白洲で抱かれた女」(1971.6.27放送) 偵察に行くも、悪人に捕まり縛られている文三親分。 金さんが…

本職のエキストラ

第73話「かどわかした男」(1971.11.28放送) お寺の鐘を撞くお坊さん。撞く振りではなく、本当に撞いているので、本職のお坊さんなのでしょう。風待草は、背景の山の様子から滋賀県の西教寺ではないかと思っていますが、何処のお寺のお坊さんかお分かりの方…

お光ちゃんのその後

第36話「寝返った女」(1971.3.14放送) 金さんに恋心を抱いているお光ちゃん。 遠山の金さん捕物帳の最終回で、お光ちゃんは金さんの正体を知ることになります。お光ちゃんは元巾着切、つまりスリです。 さすがに相手がお奉行様で、叶わぬ恋と諦めたのでし…

金さんと十手

第97話「福を拾った男」(1972.5.14放送) 文三親分が落とした十手を取り返して地回りの元に乗り込んで来た金さん。 華麗な十手捌きでヤクザ者を倒し、文三親分に十手を返します。 金さんが十手を使うのはこの場面だけで、非常に珍しいです。 この約1年後、…

ツッコミどころ満載(其の十八)

見ていて思わずツッコミをいれてしまった場面を紹介するこのコーナー。第18弾です。 第27話「狼が狙った女」(1971.1.10放送) 神社の境内の出店に「宿」の暖簾。 一体、何の出店なのでしょう。 第73話「かどわかした男」(1971.11.28放送) 追跡していた人…

二人仲良く

第98話「奉行を子分にした男」(1972.5.21放送) 質屋の主人と若旦那を殺した番頭とそれを隠すため嘘の証言をした手代。 金さんに捕まって、二人もとお白洲に。 よく見ると、二人仲良くお揃いの帯。いやいや、悪人同士、一蓮托生。帯までお揃い。 さすがです…

撮影の順

第73話「かどわかした男」(1971.11.28放送) 水乞いをして拐かされた息子の安否を祈る浪人この後の場面。 金さんが近づくと…着物がまったく濡れていません。 水乞の場面ではしっかり濡れていたのですが。水乞の場面は後に撮影したようですね。 ずっと濡れた…

異なる手紙

第73話「かどわかした男」(1971.11.28放送) 金さんが使用人に扮して潜入した大店で受け取った手紙 金さんが犯人を捕まえるための細工として、時間を書き足して主人に渡します。 よく見るとこの手紙、受け取った場面のものと異なります。 4行目の文字の間隔…

明る過ぎです

第73話「かどわかした男」(1971.11.28放送) 五つの鐘を撞く場面 直後の場面は真っ暗 江戸時代の時刻は日の出から日没を六等分するのが昼の一刻、日没から日の出を六等分するのが夜の一刻です。 五つは最も日の暮れるのが早い冬至のときで午後7時ごろ、最…

大店(其の二)

遠山の金さん捕物帳のオープンロケで使われた大店を集めてみました。 油問屋第27話「狼が狙った女」(1971.1.10放送) 呉服太物問屋第44話「地獄から来た女」(1971.5.9放送) 煙草卸商第84話「三ん下を男にした女」(1972.2.13放送) 刀剣商第97話「福を拾…

これはちょっと苦しい

登場人物の回想の場面。 幼少期は子役が演じますが、子役が演じなかった話がありました。 第103話「噂を売る男」(1972.6.25放送) 瓦版の才次郎。 彼の少年時代の回想場面がこちら。 さすがにこの前髪のある髷は当時33歳だった中野誠也さんには少々辛い。し…

花かんざし図鑑(其の二)

時代劇の楽しみのひとつ、衣装や結髪。 お嬢さんの花かんざし特集、第2弾です。 第80話「夢を見た男」(1972.1.16放送) 第12話「明日をだました女」(1970.9.27放送) 第161話「幽霊にとりつかれた男」(1973.8.5放送) 第38話「飛び出した女」(1971.3.28…

真実と異なる瓦版

第103話「噂を売る男」(1972.6.25放送) 瓦版を読む金さん この女、歳は二十七。 十人並みの器量だが… 瓦版に書かれている「この女」とはこの方!十人並みの器量って…目も覚めるような美人ではないですか! 瓦版の嘘つき!